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修了生メッセージ

私はもともと字幕翻訳に興味があり映画会社に秘書として勤めていたのですが、“英語ができるから”と通訳を頼まれることもありました。しかし、うまくできずに悔しさを感じ、訳す以上に色々なスキルを求められる「通訳」に挑戦してみたいと思っていました。

サイマル・アカデミーを選んだのは、通訳業界で歴史と実績があったからです。先生が現役通訳者なので、レッスン以外にも生の経験談を聞くことができるのがサイマルの良いところです。実際の仕事の話はとても参考になります。クラスメートの意識も高くて、一緒に勉強していて大変良い刺激を受けました。

印象に残っているのは、先生からいただいた「とにかく自分が楽しむこと」というアドバイスです。通訳をしていると話の内容が難しかったり、単語が分からなくて辛く感じることがあります。そんな時にこのアドバイスを思い出し、ポジティブな姿勢で話を聞くようにすることで楽になりました。同時通訳の訓練を始めた頃、あまりの難しさに「自分には無理かもしれない」と思ったこともありましたが、そんな時は先生に勧められた勉強法をとことん試しました。
『授業の教材を使い倒して、練習すること』『とにかく口を動かすこと』『幅広い分野に興味を持って勉強し、背景知識を身につけること』 そんな努力をコツコツと続けることで、少しずつ上達することができたのだと思います。

実際に通訳の仕事をしていて感じるのは、“事前準備”にも授業で学んだことが役立っていることです。先生から単語リストの作り方のアドバイスを受けたり、背景知識を身につけることの大切さを教わりました。例えば、授業では単語テストの予習として新聞の1面を渡されるのですが、分からない単語があったら、どう使うのか、その背景は、といったことを調べます。そうして身についた姿勢が実際の仕事にも大きく役立っています。
サイマルの専属通訳者になった時は、嬉しさよりも大きな責任感で気持ちが引き締まりました。今後は「あの人にまたお願いしたい」と思ってもらえるような通訳者をめざしたいです。

現在の仕事

メーカーやIT企業など様々な業種で、主に会議通訳をしています。馴染みのない分野も多いですが、大学で専攻していた法律の知識が役立ったこともあります。

通訳者をめざす方へのメッセージ

通訳スキルの上達には時間がかかります。私はくじけそうになった時、先生にアドバイスをもらい、クラスメートと励まし合うことで切り抜けました。学校を楽しんで、夢に向かって頑張ってください。

中村さんの受講コース

通訳Ⅱ→通訳Ⅲ→通訳Ⅳ→会議通訳Ⅰ→会議通訳Ⅱ

中村麻里さん

会議通訳者

4歳~15歳までをアメリカで過ごす。慶應義塾大学法学部法律学科卒。商社、映画配給会社勤務を経て、サイマル・アカデミー入学。通訳者養成コースを修了し、サイマル・インターナショナル専属通訳者のちフリーランスに。