1996年に来日して以来、建築関係の研究員として働いています。建築やエネルギー関連の交流が日中間で盛んになり始めた2004年頃、シンポジウムなどの場で通訳もしていました。我流でしたが、幸い業界内の方々は評価してくださいました。しかし、自分としては「プロの通訳としてどうなのか?」という疑念を拭えませんでした。そんなときに塚本慶一先生の『中国語通訳への道』という本に出会い、薄明の中にパッと光が差し込んだ思いがしました。感銘を受けた私は地方在住でありながら、素晴らしい先生方が名を連ねるサイマル・アカデミー虎ノ門校で学ぶことにしたのです。 授業を受ける度に、サイマルの先生方のレベルの高さ、通訳に対する厳格な取り組みの姿勢には驚かされます。幅広い専門分野の知識、母国語である中国語の大切さ、同時通訳の技術、先を予測する分析力など、学んでいることは多々ありますが、最大の収穫は、事前調査や単語集の作成といったプロの準備の仕方を目の当たりにできたことです。互いに切磋琢磨できる優秀なクラスメート、そして一流の通訳者である先生方と出会えたことは、私がサイマルで授かった貴重な財産です。 |