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これからどうなる? 通訳者・翻訳者の需要

これからどうなる? 通訳者・翻訳者の需要

通訳や翻訳の勉強をしている人たちにとって、通訳・翻訳業界の将来性は気になるところ。グローバル化が進む日本において、通訳者や翻訳者の需要は安定して増えていくのでしょうか? ここでは、通訳・翻訳業界の今後の展望について解説していきます。

通訳業界の今とこれから

今の通訳業界において、どのような人が通訳者として求められているのか、また言語・分野・業界の展望について見ていきます。

いま求められる通訳者とは

留学やワーキングホリデーなどが昔と比べて身近になったこともあり、英語を話せる人の数は年々増えています。そうしたなか、プロの通訳者が活躍していくためには、より高いレベルの通訳スキルはもちろん、クライアントの要望に柔軟に対応できることが求められています。

また、業界を問わず社内会議の通訳ニーズが高まっているのが現状で、基本的なビジネスマナーはもちろん、様々な分野に対応できるスキルを持った人材を求める傾向にあるようです。

需要の多い言語

通訳業界のなかでも最も需要の多い言語はやはり英語で、全体のおよそ8〜9割を占めています。また、加速するアジア圏のグローバル化に伴い、今後は中国語や韓国語をはじめ、ベトナム語やタイ語、インドネシア語、ミャンマー語といったアジア言語の需要が高まることが予想されています。

期待の高まる分野・業界

国内ビジネスの飽和状態が続く近年の日本では、海外進出する企業も増えていて、海外企業とのM&Aが盛んです。それに伴い、ビジネスシーンでの通訳業務はますます増えてきています。IR通訳の仕事に関しては、以前から案件数の多かった分野ではありましたが、さらに増加傾向にあり、投資家が多く来日する時期には、通訳者が不足することもあります。

また、先頃開催された「伊勢志摩サミット」でも関連の国際会議が日本各地で開催されましたが、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に先だって多くの外国人が視察に訪れるため、通訳者の活躍の場も増えるのではと、業界内の期待は高まっています。

翻訳業界の今とこれから

では、翻訳業界はどうでしょうか?翻訳者に求められる能力や翻訳需要について見ていきます。

英訳ができると強い

これまでの翻訳といえば、日本語が母語の翻訳者は日本語に訳す「英日翻訳」を、英語が母語の翻訳者は英語に訳す「日英翻訳」を担当するというように、「ターゲット言語のネイティブが翻訳をする」のが一般的でした。

ところが、最近では「日英翻訳」の需要が高くなり、日本人翻訳者が日英翻訳を任される機会が多くなったため、日英翻訳のできる日本人翻訳者が不足している翻訳会社が増えているようです。報酬面でみても日英翻訳の方が割高傾向にあるため、英日だけでなく日英もできると、仕事の幅が広がっていくはずです。

スピード感、リサーチ力、コミュニケーション能力が重要

翻訳業界では、クライアントが求めるクオリティや納期に対する要求は年々厳しいものになっていて、翻訳者は以前にも増して「スピード感」を求められる傾向にあるようです。プロの翻訳者として生き抜くためには、辞書やインターネットなどで一次資料を検索して探し出す「リサーチ力」や、業界用語や訳文の用例を確認して正確な訳文を作る能力、クライアントが求めるものをしっかり理解して汲み取ることができる「コミュニケーション能力」も必須となっています。

また、文書のレイアウトを美しく整える「PCスキル」、クライアントの要望に応じて対応したり、場合によっては納期を調整できる「柔軟性」などもこれからの翻訳者にとっては欠かせません。

需要の多い言語

アジア圏の言語やヨーロッパ系言語については一定の需要はありますが、やはり英語のニーズは圧倒的です。近ごろでは、外国人観光客の急増に伴い、「英語・中国語・韓国語」をセットにした多言語によって各種施設のフロアガイドやサインを翻訳する業務も増えています。

需要のある業界

医薬、薬学、金融分野は非常に専門性が高いため、元々その分野での勤務経験がある人が転身するケースも多く、翻訳業界では慢性的な人材不足だといわれています。
また、近年では原子力、エネルギー、バイオ、環境分野などの需要も伸びていて、専門的な知識は必要なものの、リサーチ力があり、各分野についてしっかり学ぶことができれば、業界経験のない文系出身の翻訳者でも活躍することができるようです。
また、近年はウェブサイトを多言語化してサービス提供する業種も増加しています。
翻訳業界は通訳業界と異なり、分野ごとに翻訳会社が分かれていることがあるので、自分に合った分野を見極めることも大切です。

通訳・翻訳の仕事に就きたいと考えている人は、現在の状況や今後伸びる分野、言語を把握し、自分は専門的な強みを持って勝負するのか、幅広い分野に対応できるようにするのかなど、方向性について一度考えてみてはいかがでしょうか。

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