
大森 喜久恵
中国語通訳者養成コース講師
東京都生まれ。高校、大学時代を中国で過ごし、帰国後サイマル・アカデミーで通訳訓練を受ける。フリーの会議通訳者として首脳、閣僚会合など政治経済分野を中心に活動。1989年から同時通訳、放送通訳者としても活躍。
NHKラジオ講座「ステップアップ中国語―通訳式トレーニングでレベルアップ!」元講師。著書「聴いて鍛える中国語通訳実践講座」(共著)。
通訳者は人と人とのコミュニケーションの橋渡しをする“コミュニケーター”。言葉の学習だけではなく、さまざまな技能を身につけていかなければなりません。さまざまな訓練を経て、聞いた話を頭の中で整理して、瞬時に転換して伝える練習を繰り返し行うことで瞬発力を高めていきます。
また、通訳をめざすうえで忘れがちなのが母語の大切さ。分かりやすく、正確な通訳をするためには、ただ外国語が上手なだけではなく、母語の理解力や表現力も大切です。通訳現場で求められる臨機応変な対応力も含めて、単に講義を聞くのではなく、自分で取り組み、結果を出すための実践的なプログラムが用意されています。
通訳者には、特殊な才能が必要だと思っている方が多いようですが、必要なのは、日々の努力と「人が好き、コミュニケーションが好き」という情熱。これさえ持ち合わせていれば、夢を現実にできる日がきっとやってきます。