
授業での訓練があったからこそ、現場で対応できていると感じています
英語通訳者養成コース小竹 京子さん
現在のお仕事について
サイマル・ビジネスコミュニケーションズ(SBC)からの紹介で、大手飲料メーカーのファイナンス部門の派遣スタッフとして勤務しています。
主にグローバルCFO会議の事務局として会議の運営や英文議事録や報告書の作成、役員会議や社内文書として展開される資料の資料翻訳・要約など、正確性とスピードが求められる環境で言語サポートの経験を積んでいます。
特にグローバルCFO会議はファイナンスの知識を要するので、言語サポート以外の面でも専門性を身につけることができる環境でやりがいを持って行っております。部内庶務としても務めており、部内予算の取りまとめなども担当しております。
ご経験された業務で難しいと感じられた部分はなんですか。
会議の運営に携わる中で、最も難しいと感じたのは、財務専門用語や会計の知識が前提となる英語での議論を、短時間で正確に理解し、議事録や報告書に落とし込む点です。特に海外拠点からの多様なアクセントや話し方に対応しながら、専門的な内容を誤解なく日本語へ翻訳することは大きな挑戦でした。
また、経営層向けの資料は表現やニュアンスに細心の注意が求められ、スピードと品質を両立させることが難しさでもあり、同時に成長につながる経験でした。
現場で活きたアカデミーの訓練内容
通訳学校でのシャドーイングや要約演習を通じて鍛えた集中力や速記力は、会議の英文議事録作成に大いに役立ちました。専門的な財務用語を即座に聞き取り、要点を整理する力は授業での訓練があったからこそ現場で対応できたと感じています。
一方で、実際の会議ではスピード感や発言のニュアンスを正確に捉える難しさがあり、その経験を学校で弱点を補強することができました。現場と学びが相互に作用し合うことで、実践的なスキルが着実に伸びていると感じています。