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受講生メッセージ

翻訳者の「あるべき姿」を素晴らしい先生方から教わっています

家族をサポートするため、遠藤史子さんは50歳目前で会社員生活に一区切りをつけた。外資系企業への転職を重ね、最終的なポジションは部長職。それだけのキャリアがあっても、50代半ばに再就職を試みると「年齢」が壁になった。

その苦い経験から、「キャリアを生かせて、定年がなく、知的好奇心も満たされる」翻訳に挑戦することに。英語力強化のため大学時代に通っていたサイマルの門をふたたび叩き、産業翻訳・英日本科から翻訳学習をスタートした。

課題は、グローバル企業創業者に関する英字経済誌記事、その企業のアニュアルレポート、そして米国大統領経済報告。歯ごたえのある英文を通して、重要な単語の意味や用例、英文のルール、リサーチ術を学びながら、内容を正確に理解して訳す演習を重ねた。

「まず特定の企業を知り、次にその企業の経営内容に踏み込み、最後に国の経済を理解する。そんな一貫性のある教材がとてもよかったです。学習内容が深く、新たな発見もあり、楽しく手応えも感じられる授業でした」

オンラインクラスの利便性を実感

英日プロ科に進むと、「翻訳業をめざすには、英日と日英の双方向で力を養う必要がある」との考えから、日英本科を並行受講。ネイティブ講師の指導のもと、英語の自然な言い回しや表現のバリエーションを学んだ。現在は英日プロ科と日英プロ科のオンラインクラスを受講し、その利便性を享受しながら勉強に勤しんでいる。

「通学にかける時間や、授業と授業の間の待機時間が無くなった分、時間を有効に使えます。授業中に何か調べたくなったとき、自宅だとパソコンや辞書など手段が豊富なのもいいですね」

勉強だけでなく、アメリカの翻訳会社からチェッカー(英日)の仕事を受注し、実務経験も積んでいる。めざすレベルに達するには「あと数年はかかる」と慎重だが、不安は感じていない。

「素晴らしい先生方から、翻訳者としてあるべき姿を教えていただき、言葉の使い方について改めて考える機会を多くいただいています。教わったことをしっかり消化して、質のいい訳文を提供できる翻訳者をめざしたいと思っています」

「通訳・翻訳ジャーナル 2020年秋号」(イカロス出版)より転載
文=金田 修宏

遠藤史子さん

翻訳者養成コース

大学卒業後、会社勤務を経て米国留学し、MBA習得。帰国後、外資系企業数社に勤務し、50代直前に退職。2019年4月よりサイマル・アカデミーにて翻訳を学んでいる。産業翻訳・英日本科、同・日英本科を修了し、英日プロ科と日英プロ科のオンラインクラスを受講中。