通訳のための英語表現法
- 3部構成(約131分)
- 受講期間 約1カ月
受講料 13,200円(税込)
小松 達也(サイマル・アカデミー講師)
- 通訳に関心がある。
- 実践的な英語力を高めたい。
英検準1級~、TOEIC® 700点~
テキスト(PDF)
第1部 「言葉よりも意味を」
約32分
日本語を英語に訳すとき、私たちはどうしても言葉にとらわれる傾向があります。日本語の単語に注目し日本語の構文に沿って訳そうとするのです。日本語と英語のようにきわめて異質な言語間では、このアプローチは決して成功しません。話し手の言おうとする意味・内容を捕らえ、それを原文にこだわらずに自然な英語にするのです。これこそ通訳のエッセンスといっていいでしょう。
第1部では具体的な例を挙げて、話者が伝えようとする日本語メッセージを自然な英語で表現するコツを伝授します。
第2部 「センテンスからパラグラフへ」
約50分
英語の基本構造はセンテンスとパラグラフです。文法の規則にしたがってセンテンスを作り、センテンスを重ねてパラグラフを構成する。英語ではこうして話者の考えを論理的に相手に伝えようとします。主語を省き、とかく曖昧になりがちな日本語とはこの点で大きく違います。
第2部では、日本語と英語の違いを認識した上で、自然で英語らしい文章を作る方法を一緒に考えます。このやり方に慣れれば、あなたの英語による表現がぐっと楽になります。
第3部 「日本語の慣用表現を英語にする」
約49分
文章作りと並んで意味を伝えるもう一つの要素は「語彙」です。豊かな語彙力を持ってそれを使えることは、英語力を実用レベル以上に高めるための重要な武器です。特に日本語にはさまざまなニュアンスを持った慣用句や比喩がたくさんあります。これらを時間をかけずに的確に英語にするのは通訳の現場でも難問の一つです。
味のある伝統豊かな日本語の表現をさっと英語にするにはどうしたらいいか、これが第3部の目的です。
小松 達也
サイマル・アカデミー講師
1960年より日本生産性本部駐米通訳員を経て、1965年まで米国国務省言語課勤務。帰国後、サイマル・インターナショナルの設立に携わり、1987年より社長、1998年から2017年3月まで顧問を務める。わが国の同時通訳者の草分けとして、G8サミット、APEC、日米財界人会議など数多くの国際会議で活躍。2008年から2015年まで国際教養大学専門職大学院教授。
1980年にサイマル・アカデミーを設立、以来30年以上にわたり通訳者養成の第一人者として教鞭をとり続け、後進の育成に力を注いでいる。著書『英語で話すヒント(岩波新書)』『訳せそうで訳せない日本語(The Japan Times)』『通訳の技術(研究社)』など。