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通訳者・翻訳者になるには

中国語 通訳・翻訳の世界

日本における通訳・翻訳の仕事で英語の次に需要が高い言語が中国語です。中国語の通訳者・翻訳者の仕事にはどんなものがあるのでしょうか。またどのように働いているのでしょうか。英語との違いはあるのでしょうか。中国語通訳・翻訳の仕事と働き方についてご説明します。

中国語 通訳・翻訳の仕事

中国語通訳と翻訳は国際情勢や景気により左右されることはありますが、安定した需要があります。
主な中国語通訳と翻訳のお仕事について見てみましょう。

通訳の仕事

通訳はスキルの高さによって仕事内容は異なりますが、商談会や工場見学、日本企業と中国語企業との会議、インタビュー、社員研修など多岐に渡ります。同時通訳が可能なレベルまで到達すると、国際会議や大学のシンポジウム、記者会見、政府間交渉など、質・量ともに上がっていきます。

働き方は社内通訳とフリーランスに分かれますが、社内通訳の需要は低く、多くの方はフリーランスで働いているといってよいでしょう。

翻訳の仕事

フリーランスの場合、日本語ネイティブであれば和訳、中国語ネイティブであれば中訳を担当するのが基本となります。社内翻訳者の場合は、これに限らず日本人が中訳をすることもあります。

具体例
  • 和訳:契約書、社内資料(規定、プレゼンなど)
  • 中訳:社内資料(規定、説明会など)、ウェブサイト、動画、プレスリリース、インバウンド向けPR資料など

まだまだありますが、翻訳を依頼される企業の多くは日系となりますので、和訳であれば内部理解のための翻訳、中訳であれば外向けのメッセージや販促関連の翻訳が多くなります。


通訳者・翻訳者の働き方

日本国内では英語と日本語の通訳翻訳の仕事が多いこともあり、働き方も英語とその他言語では少し異なります。

英語の場合、フリーランスの通訳者なら通訳の仕事のみ、翻訳者なら翻訳の仕事のみで働いている方がほとんどです。
しかし、中国語を含め英語以外の言語の場合は、仕事量が英語ほど多くないこともあり、通訳か翻訳のどちらかで仕事をしている方は少数派となり、多くの方が通訳・翻訳両方に対応しています。

中国語の通訳翻訳で仕事をしていきたいと考えている方は、通訳翻訳両方できるようにすることが安定した収入のためにも必要となるでしょう。
また、通訳翻訳以外に、大学や語学スクールで講師として働いている方もいらっしゃいます。多くの方が何らかの副業を持ちながら仕事をしています。

中国語の通訳・翻訳はこれからも安定して需要のある仕事です。
中国語の通訳翻訳をめざしたい場合には、スキルを高め、多くの仕事を獲得すると同時に、通訳翻訳以外の仕事にも積極的に関わっていく姿勢で取り組んでみてください。


【動画で見る】中国語通訳・翻訳の仕事と働き方