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翻訳者になるために必要な勉強

翻訳者に必須の「読む力」「書く力」

翻訳者の仕事というのは、「原文を読んで訳し、対象言語で文章を書くこと」です。翻訳者になるためには、まずこの「読む力」と「書く力」を鍛えるところから始めましょう。では、それぞれの勉強方法を具体的に説明していきます。

 

英語も日本語も、とにかくたくさん「読む」

翻訳者の仕事はまず原文を読むことから始まるので、「多くの文章を読む力」と「書いてある内容を理解する読解力」が不可欠です。実際に、翻訳者として活躍している人の多くが、「読む」ということの重要性を指摘していますし、自分自身が“本の虫”で読書が大好きだという人も少なくありません。

「読むこと」は翻訳者としての表現力を身につけるために効果的です。小説はもちろん、新聞、エッセイ、企業レポート、ビジネス雑誌など、あらゆるジャンルの文章を読むことで、異なるボキャブラリーや文章の書き方、表現方法などのライティングの様式を学ぶことができます。

 

読む力

 

 

英語と日本語を「書く」訓練

翻訳者の仕事は、ただ原文を訳せば良いというわけではなく、訳したものを正確に、わかりやすく伝えなくてはなりません。そのためには、「文章を書く力」が不可欠です。

特に近年需要の伸びている「日英翻訳」では、訓練を積んで正確な英語を書けるようになることが求められます。また、日本語・英語にかかわらず、文章を実際に書く際には「表記上のルール」というものがあり、それも身につける必要があります。

産業翻訳なら訳された文書(訳文)を自分でも書いてみるのも良いでしょうし、出版翻訳ならば原文と訳書の両方を読んでみることで、たくさんの文章表現や表記上のルールを学べます。

翻訳者になるために必要なスキル

では、翻訳者として仕事をするためには、どのようなスキルが求められるのでしょうか。

 

リサーチスキル

短納期を迫られることも多い翻訳業務において、スピード感のあるリサーチ能力は不可欠です。用途に応じた辞書の使い分け、オンライン辞書やGoogleといったインターネットを活用した検索スキルも必要とされています。新聞を読むことはもちろん、日々各業界の動向に目を配るなど、最新の情報を収集するスキルも鍛えておきましょう。

 

知識力・表現力

産業翻訳では、翻訳対象がビジネス文書であることが多いため、その業界の専門知識がある、もしくは、リサーチした内容を理解できることが必要です。さらには、そうした知識に基づいて適切な表現ができることや、簡潔で読みやすい文章が書けることも求められます。
一方、出版翻訳では、文学に限らず、世界の文化や雑学など幅広い知識が武器になります。また、訳文が読んで楽しいものであるかどうか、読者層にあった文体かどうかなど、それぞれの作品にふさわしい表現力が求められます。

翻訳者には独学でなれる?スクールに通うべき?

翻訳者になるための勉強は独学でも可能です。実際に、英語の得意な人が会社の業務として独学で翻訳をするようになったという人も少なくありません。その一方で、より体系的に翻訳を学びたいという思いから通学をする人が多いのも事実です。
では、独学とスクール通学のメリットとデメリットをそれぞれ見てみましょう。

 

メリット・デメリット

 

独学のみで翻訳者になるには、それなりの努力が必要です。一方で、費用はかかるもののスクールで学ぶメリットもたくさんあります。上記の内容を参考にして、自分に合った方法で翻訳者をめざしてください。