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受講生メッセージ

外資系金融機関を経て通訳者に

父の仕事の都合で、高校卒業までアメリカで過ごしていました。日本の大学卒業後に外資系金融機関に就職しましたが、結婚を機に退職。得意の英語に特化した仕事がしたいとかねてから希望していたため、通訳者を志しました。 アメリカで生活していたこと、外資系金融機関で業務の一環として逐次通訳的な仕事をしていたことなどから、英語力には自信がありましたが、通訳業務で求められる英語力は日常会話とまったく別物。プロの通訳者に必要な、話者が話す内容を迅速かつ正確に理解する力と、適切な言葉に置き換えて相手にわかりやすく伝える言語運用力を身に付ける目的で、サイマル・アカデミーに入学しました。現在はフリーの通訳者として仕事をしながら、授業に臨んでいます。

業務に直結した助言が役立つ

授業は、どれも有用で参考になるものばかり。通訳者が苦境に立たされそうな状況や、生のスピーチ素材を使った現場を見据えた実践的なトレーニングだけでなく、経験豊富な現役の一流プロから直接アドバイスをいただけることがありがたいですね。特に印象的だったのは、「スキルの蓄積と熟練には1万時間が必要。一人前になりたいなら、そこへ到達するまでのプランを立てて実践しなさい」という先生の言葉。以来、何の勉強にどれくらい時間を使うか、スケジュールを立てて管理するようになりましたし、隙間時間にタブレットを駆使した効率的な学習や事前準備を心掛けるようになりました。 指導を通じてプロの厳しさを垣間見ることもありますが、「どんなに厳しい現場でも、それを楽しいと思えるようになりなさい」といったプロとしての精神性まで含めた助言も、とても役立っています。 現在は広告代理店の通訳をメインに仕事をしていますが、将来的には自分の強みである金融分野、さらにはエンターテインメント分野での通訳を手掛けられるよう、勉強に取り組んでいきます。

「通訳・翻訳キャリアガイド2019」(The Japan Times)より転載