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講師メッセージ

通訳者養成コース

蜂屋美季子先生

現場に必要な能力とプロ意識の醸成を目指す

日本初の国際会議通訳者集団として、1965年に設立されたサイマル・インターナショナル。その教育機関であるサイマル・アカデミーは、通訳業界をリードし続けてきた現役プロ通訳者による、現場に即した実践的な授業に定評がある。サイマル・インターナショナルの専属通訳者として第一線で活躍する蜂屋美季子先生も、授業では徹底した現場主義を貫きつつ、〝顧客オリエンテッド〟な姿勢の醸成を意識した指導を心掛けている。

「通訳は人前でサービスを提供する仕事。高い語学力や豊富な知識はもちろんですが、何よりクライアントに対して誠実で良心的な姿勢であることが重要。どんな状況でもベストを尽くす、高い職業意識を持った人材の育成を目指しています」

授業では、現役通訳者としての経験を踏まえ、同時通訳システムなどを使いながら現場感覚を磨いていくが、授業はあくまで〝方向付け〟の場にすぎないという。

「英語ができる人が多い今の時代、プロの通訳者に求められるレベルはより高くなっています。その厳しさを自覚して自ら学び続けることが大切。その場にふさわしい訳出でスピーカーを安心させるには、幅広い知識を蓄積する、資料を読み込んで案件の理解を深める、ワードリストを適宜追加していく、さまざまな状況を想定して関連情報をリサーチするなど、当たり前のことを高いレベルで能動的に実践していく必要があります。本校の講師陣はその実践を積み重ねてきた人ばかり。現場でのノウハウや方法論だけでなく、プロとしての主体性や学び続ける姿勢を肌で感じ取り、講師陣が歩んできた道のりを知ることで、将来のキャリアやそのために何をすべきかが具体的に見えてくることも本校の魅力だと思います」

「通訳・翻訳キャリアガイド2019」(The Japan Times)より転載

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蜂屋美季子

通訳者養成コース講師

上智大学外国語学部4年生の時にサイマル通訳教室(現サイマル・アカデミー)に通い始め、卒業と同時にサイマル・インターナショナルの通訳研修生に。 その1年後、専属通訳者として活動をスタート。 育児中やドイツ駐在中を除き、現在に至るまで30年近く第一線で活躍。